安全なパスワードの作り方【2026年版】

公開: 2026-05-13 / カテゴリ: セキュリティ / 読了 7分

NIST SP 800-63B(最新改訂)の方針を踏まえつつ、実務で 使い続けられる 安全なパスワード戦略を解説します。本記事の結論は「長さ × 重複ゼロ × マネージャ × 2要素認証」の4点セットです。

1. 強度を決めるのは「長さ」

パスワードの強度は エントロピー(ビット数) で表します。文字種を増やすより、1文字増やす方が圧倒的に効果的です。

パターンエントロピー総当りに必要な時間 (10億回/秒想定)
8文字 英小+数字約41 bit約1分
8文字 英大小+数字+記号約52 bit約53日
12文字 英大小+数字+記号約79 bit約1900万年
16文字 英大小+数字+記号約105 bit事実上不可能

あなたが今使っているパスワードの強度は パスワード強度チェック で確認できます。

2. 「定期変更」はもう必要ない

かつての「90日ごとに変更しましょう」というルールは、現在は 非推奨です(NIST SP 800-63B-3)。理由は、強制変更によってユーザがパターン化(例: Password2026!Password2027!)して、かえって弱くなるからです。

正しい方針: 漏えいの兆候があったときだけ変更する。

3. 推奨ルール

4. パスワードマネージャの選び方

製品料金特徴
Bitwarden無料 / 個人有料 月$1〜OSS、信頼性高、自前ホスト可
1Password月$3〜UI/UXが洗練、家族共有が便利
iCloud キーチェーン無料Apple完結なら最強。Windows対応も拡充
ブラウザ内蔵 (Chrome等)無料ライト用途には十分。マスターパスワードを必ず設定

2026年現在は パスキー(passkey)(パスワードレス認証)への移行が進行中。Apple/Google/Microsoft いずれも標準対応しているので、対応サイトでは積極的に切り替えましょう。

5. 漏えいチェック

定期的に「Have I Been Pwned」(haveibeenpwned.com) で自分のメールアドレスの漏えい状況を確認しましょう。漏えいが確認されたサイトのパスワードはすぐに変更します。


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